山陰本線 保津峡~馬堀
Contax137MA Planar50
遠くに見える渓谷を越えてきた列車は
田圃の広がる盆地に到達し
チョッと一息
古くは1899年(明治32年)に京都~園部間を開通させた京都鉄道からのこの線路も
もう直ぐ役目を終える頃
くねくねと川に沿って登り下りを繰り返した路線も
横に見える工事中のトンネルでズバッと山越えをする新線にその道を譲ります
振り返ると
鉄路は右へ緩やかにカーブを描き
田圃の中の集落の駅へと吸い込まれてゆきます
鉄道の目的は
大量輸送ですから
勾配や急カーブがなくなり
複線電化され電車がびゅんびゅん走るのは
フリークェントサービスの点からも誠に正しく正義なのです
日頃この路線を使っている人々は便利になるのでしょう
が
旅という非日常の
趣味的視点から眺めると
なにやら寂しいものがあります
現在はこの工事も完了し
京都~園部間はアーバンネットワークという名の近郊区間に組み込まれ
嵯峨野線なる愛称で呼ばれて
随分と様変わりしたようです
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